スロージギング専用リールには、大きく分けて2種類のタイプがあります。
それがハイギアとパワーギアタイプのリールです。
シマノではHG(ハイギア)とPG(パワーギア)で表記されています。
ダイワではH(ハイギア)で、何も表記されていないのがパワーギアのリールとなります。
”どちらのギアが優れているか”というわけではありません。
それぞれのギアにメリットとデメリットがあります。
HGとPGの特性を理解して使い分けていくことが、スロージギングのスキルアップにつながりますよ!
巻き上げ重視のHG(ハイギア)
通常の同じサイズのリールよりも、ラインを多く巻き取れることに特化したギアのこと。
自転車で例えると、5段階ギアの5に相当します。
一定の距離を進むのに、通常よりもペダルを漕ぐ回数は少なくなります。
しかし、ペダルを漕ぐ力は重く感じますよね?
HGのリールも同じように、ハンドルを回す際に重く感じるのがデメリットです。
トルクに優れたPG(パワーギア)
通常の同じサイズのリールよりも、軽い力で巻けることに特化したギアのこと。
自転車で例えると、5段階ギアの1に相当します。
一定の距離を進むのに、通常よりもペダルを漕ぐ力は軽く感じます。
しかし、ペダルを漕ぐ回数は増えますよね?
PGのリールも同じように、ハンドルを回す回数が多くなるのがデメリットです。
HGとPGをどのように使い分けるのか?
では、使い分け方を説明していきます。
HGの場合
HGのメリットは、ハンドル1回転に対するラインの巻き取り量が多いこと。
素早く大きなアクションをジグに出すことができます。
もし青物を狙うのであれば、ジグも高速で大きなアクションを出していきたいところ。
ブリやヒラマサなどの青物は、イワシやアジといった高速で動くベイトをよく捕食しているからです。
特に青物の活性の高い日には、HGのハイピッチジャークでアプローチをしていくほうが、効率良く誘うことができます。
PGの場合
PGのメリットは、ハンドル1回転に対する巻き抵抗の軽さです。
200gを超えるような重いジグを付けた時に、HGよりも楽に巻き上げができます。
PGのリールを手に取ると、その違いに目からウロコがでると思いますよ!
また、大型青物の強烈な引きに対抗するのにもPGは有効となります。
特にカンパチやヒラマサは、ヒットした瞬間に根に潜る習性があります。
掛けた瞬間に、少しでも早く根から引きはがしたいところ。
強引なパワーファイトが必要な場面では、トルクに優れたPGリールで主導権を握りましょう!