中深海では、すべてが異次元の世界となります。
例えば「圧倒的な水圧」「光の届かない水深」「複雑な潮の流れ」といったところ。
通常のオフショアフィッシング では、このような過酷な環境での釣りはありませんよね。
中深海スロージギングで攻めるポイントは、そのような環境に対応できるタックルでなければなりません。
リールの選び方のポイントは、下記の3点から考えていきましょう!
- 最大ドラグ力
- ラインの糸巻き量
- ギアの種類
最大ドラグ力からリールを選ぶ
リールの最大ドラグ力は、最低8kgを超えるものを使用してください。
中深海スロージギングででは、使用するジグは300gを軽く超えてきます。
さらに、中深海では圧倒的な水圧がジグに掛かるので、ジグの重量感のとてつもないことに。
最大ドラグの弱いものだと、ジグをジャークするだけで、ドラグが逆回転してしまうなんてこともあります。
また、釣れる魚のサイズも3〜5kgなんてのは当たり前です。
ときには、20kgを超えるイシナギなども釣れますので、最大ドラグ力は強ければ強いほど有利になります。
ラインの糸巻き量からリールを選ぶ
中深海では、莫大なラインキャパが必要です。
水深200mの底取りをするのに、潮の速い日であれば300m以上出されることもあります。

水深 | ラインキャパ(m) |
200m | 300m以上 |
300m | 450m以上 |
400m | 600m以上 |
それでも根掛かりなどてタカ切れしてしまえば、続行不可能となってしまいます。
可能であれば、予備のスプールを準備しておくと安心です。
PGとHGはどちらがおすすめ?
リールのギアについても考えていきましょう。
スロージギング専用リールには、HG(ハイギア)とPG(パワーギア)が存在します。

と考えてしまうかもしれませんが、実際にはPGがおすすめです。
巻き取り量こそHGに劣るかもしれませんが、PGの巻き取りの軽さを優先しましょう。
ジグの重さだけでも、300g以上を使うことはざらです。
特にジグの回収が一番辛く、HGでハンドルの回転数を減らしたとしても、かなりの体力を消耗します。
5段階ギアの自転車で坂道を登る場合
ペダルをこぐ回数を減らすためにギア5にするよりも、ギア1にして登る方が楽ですよね? 同じように、中深海でスロージギングをするのであれば、PGでハンドルを回すパワーを抑えた方が気持ちよく釣りができます。
中深海におすすめのジギングリール3選
水深250mくらいまでをイメージして選択。
この程度の水深であれば、HGモデルの使用も可能です。
アカムツ、クロムツ、イシナギなどがメインターゲットとなります。
- オシアジガーNR2000HG
- オシアジガーNR2000PG
- ソルティガ35N/SJ
オシアジガーNR2000HG
- ギア比:6:2
- 最大ドラグ力:10.0kg
- 巻き上げ量:117cm
- PE糸巻き量:3号/400m, 4号/300m
HGモデルなので、ハンドル1回転当たり117cmと驚異的な巻き上げ量が魅力的。ラインの伸びてしまう中深海でも、しっかりとワンピッチで攻めることが可能です。
オシアジガーNR2000PG
- ギア比:5:1
- 最大ドラグ力:10.0kg
- 巻き上げ量:96cm
- PE糸巻き量:3号/400m, 4号/300m
PGモデルなので、ハンドル1回転当たりの巻き上げ力の軽さが魅力的。300g以上のジグを使う場面が多い中深海でも、疲れを感じず、1日を通して集中力を保ちながらスロージギングが楽しめます。
超ディープエリア対応のベイトリール2選
勝負する水深は800m以深までを想定。
キンメダイやメヌケはもちろん、アブラボウズにも対応出来るスペックです。
キャプチャ60HG
- ギア比:5:1
- 最大ドラグ力:25.0kg
- 巻き上げ量:105cm
- PE糸巻き量:2号/1200m
PE1-1.5号を使用した水深400mラインに潜むキンメダイに最適。メヌケやアブラボウズの大型魚の深海ジギングにも対応しています。
マーフィックスN4-RH
- ギア比:4.4:1
- 最大ドラグ力:10.0kg
- 巻き上げ量:100cm
- PE糸巻き量:2号/1200m
特徴的な「4.4:1」のローギアで、圧倒的な軽い巻き心地を実現。ローギアモデルでありながら「ハンドル1回転当たり100cm」に仕上げることで、水深500m程の超ディープエリアに理想的なジギングリーとなっています。