ジギング専用リールには、大きく分けて２種類のタイプがあります。
それが、ハイギアとパワーギアのリールで、シマノでは「HG」と「PG」で表記されています。
ダイワではＨ（ハイギア）で、何も表記されていないのがパワーギアのリールとなります。
「どちらのギアが優れているか」というわけではありません。
それぞれのギアに、メリットとデメリットがあります。
巻き上げ重視のＨＧ（ハイギア）
通常の同じサイズのリールよりも、ラインを多く巻き取れることに特化したギアのこと。
自転車で例えると、５段階ギアの５に相当します。
一定の距離を進むのに、通常よりもペダルを漕ぐ回数は少なくなります。
ＨＧのリールも同じように、ハンドルを回す際に重く感じるのがデメリットです。
トルクに優れたＰＧ（パワーギア）
通常の同じサイズのリールよりも、軽い力でラインを回収できることに特化したギアのこと。
自転車で例えると、５段階ギアの１に相当します。
一定の距離を進むのに、通常よりもペダルを漕ぐ力は軽く感じます。
ＰＧのリールも同じように、ハンドルを回す回数が多くなるのがデメリットです。
実践的な使い分け方
まずは、「水深」「ジグの重さ」「狙うターゲット」で使い分けてみること。
もちろん、使用感に個人差はあります。
ある程度、実践を積んで上達してきたら、自分なりの選び方ができるようになると思います。
ＨＧの具体的な使い方
- ドテラ流しのジギングに
- ロングジグを使うハイピッチに
ＨＧのメリットは、ハンドル１回転に対するラインの巻き取り量が多いこと。
素早く大きなアクションをジグに出すことができます。
もし青物を狙うのであれば、ジグも高速で大きなアクションを出していきたいところ。
ブリやヒラマサなどの青物は、イワシやアジといった高速で動くベイトをよく捕食しているからです。
特に青物の活性の高い日には、ＨＧのハイピッチジャークでアプローチをしていくほうが、効率良く誘うことができます。
ＰＧの具体的な使い方
- 水深100m以上のディープエリア
- 大型カンパチやヒラマサを狙う
ＰＧのメリットは、ハンドル１回転に対する巻き抵抗の軽さです。
特に２００ｇを超えるような重いジグを付けた時に、ＨＧよりも楽に巻き上げができます。
また、大型青物の強烈な引きに対抗するのにもＰＧは有効となります。
特にカンパチやヒラマサは、ヒットした瞬間に根に潜る習性があります。
掛けた瞬間に、少しでも早く根から引きはがしたいところ。
強引なパワーファイトが必要な場面では、トルクに優れたＰＧリールで主導権を握りましょう。
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